ダウン症って障害年金もらえるの?【専門の社労士が徹底解説!】
こんにちは!
グロースリンク社会保険労務士法人の土江です。
今回は、「ダウン症の方って、障害年金をもらえるんですか?」という内容についてお話します。
ご家族としては、
「将来の生活が心配…」
「いつ、どんな制度を使えるのか知っておきたい」
そんな不安をおもちではないでしょうか?
ダウン症と障害年金の関係、もらえる条件、手続きの流れまで、お伝えしていきます。
結論から言うと、ダウン症の方は障害年金の対象です。
ダウン症は、先天的な染色体異常によって知的発達に遅れが見られる状態で、障害年金制度においては「知的障害」として認定対象になっています。
そのため、20歳になるタイミングで「障害基礎年金」を請求できる可能性が高いのです。
ダウン症は生まれながらにしての疾患とみなされていますので厚生年金の対象ではありません。
障害等級はどうなるの?1級?2級?
障害年金には等級があり、
-
1級:日常生活のあらゆる場面で全面的な介助が必要な状態
-
2級:日常生活において常時の支援が必要な状態
となっています。
ダウン症の方の場合、
・言葉の理解や表現が難しい
・お金の管理ができない
・一人での外出が不安
・周囲の声かけや付き添いが必要
といった支援が日常的に必要であれば、2級または1級に該当する可能性があります。
「20歳前障害」としての請求になります
ダウン症などの先天性の障害の場合、保険料を納めていなくても障害年金を受け取ることができます。
これは「20歳前障害」と呼ばれ、20歳になった月以降に申請する仕組みです。
「うちの子、まだ10代だけど…準備できるのかな?」
大丈夫です。
診断書の準備や生活状況の整理など、申請に向けた事前準備は早く始めておくと安心です。
働いていても受け取れるの?
実は、就労支援B型やA型事業所などで働いている場合でも、障害年金が認定されるケースは多くあります。重要なのは、
「就労できるかどうか」ではなく、「日常生活でどれくらい支援が必要か」です。
「働いている=障害年金がもらえない」というわけではありませんので、ご安心ください。
申請に必要なものは?
障害年金の申請には、次のような書類が必要になります。
・主治医の診断書(障害年金用)
・ 病歴・就労状況等申立書(生活状況を記載)
・戸籍謄本、住民票などの基本書類(マイナンバーカードがあれば省略できる場合があります)
・ 年金手帳(もしくは基礎年金番号がわかるもの)
この中でも、特に診断書と病歴・就労状況等申立書の書き方がポイントになります。
うまく書けていないと、「本当は支援が必要なのに不支給になる」ケースもあるのが現実です。
よくあるご相談
当事務所に寄せられた質問を一部共有します。
Q. 軽度のダウン症でももらえますか?
→ 支援の有無がポイントです。見た目にはわかりにくくても、日常生活に支援が必要であれば対象になりえます。
Q. 病院に行っていないけど大丈夫?
→ 原則として診断書が必要になります。20歳の誕生日の前日から、前後三か月以内の診断書が必要なので、この時期に主治医の先生に記入していただけるよう、しばらくの間は通院することをおすすめします。
Q. うちの子が受け取れるか、まず知りたいだけなんだけど…
→ ご相談は無料です。受給の可能性があるかどうか、丁寧にお話を伺いながらアドバイスさせていただきます。
最後に
ダウン症のお子さんを持つご家族にとって、「将来、うちの子が安心して暮らしていけるかどうか」は大きなテーマだと思います。
障害年金は、経済的な安心につながる大切な制度です。正しい知識と、確かなサポートがあれば、きちんと受給できる可能性があります。
私たちは、名古屋・岡崎・豊田を中心に、ダウン症を含め多くの方の申請をお手伝いしています。
どうぞ、おひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。