障害年金の受給に関するテクニックまとめ!【専門の社労士が徹底解説!】

こんにちは!

グロースリンク社会保険労務士法人の土江です。

「障害年金の申請をするのですが、受給の可能性を高めるテクニックがあれば教えてほしい」「申請書類の書き方にコツはありますか?」といった部分、皆さんも気になっているかと思います。今回は、障害年金の受給可能性を高めるための正しいテクニックについて、専門の社労士として詳しく解説いたします。

もらうべきでない人がもらうためのテクニック、ではなく、日常生活についてお困りの方が、審査において誤った判断をされないためのテクニックです。ここは強く主張しておきます。

障害年金受給のためのテクニックとは

障害年金の受給において重要なのは、制度を正しく理解し、適切な方法で申請することです。これらは決して不正な手段ではなく、法律に基づいた正当な申請テクニックです。障害年金は初診日要件、納付要件、障害要件という3つの基本要件を満たしていることが前提となりますが、その上で申請書類の作成方法や手続きの進め方において工夫できるポイントが存在します。

多くの方が知らないのは、同じ障害状態であっても、申請書類の書き方や情報の伝え方によって審査結果に差が生まれる可能性があることです。これは決して不正を行うということではなく、ご自身の真実の状況を正確に、そして効果的に伝えるためのテクニックなのです。

改めてお伝え致しますが、もらうべきでない人がもらうためのテクニック、ではなく、日常生活についてお困りの方が、審査において誤った判断をされないためのテクニックです。誤解なきようお願い致します。

診断書作成時のテクニック

障害年金の審査において最も重要な書類である診断書について、作成前にできるテクニックがあります。多くの方が見落としがちなのは、医師との面談時に適切な情報を伝えることの重要性です。

医師は限られた診察時間の中で診断書を作成する必要があり、患者さんから伝えられた情報と診察時の様子を基に記載内容を判断します。そのため、普段の生活で困っていることや症状の重い時期の状況を具体的に伝えることが非常に重要になります。

特に精神疾患をお持ちの方の場合、調子の良い日に通院されることが多いため、実際の病状よりも軽く見られてしまう傾向があります。このような場合には、症状の重い日の具体的な状況や、日常生活で実際に困っている場面を詳しく説明することが効果的です。

また、職場での配慮や援助を受けている場合には、その内容についても詳しく医師に伝える必要があります。どのような配慮を受けているのか、それがなければ働き続けることが困難であることなどを具体的に説明することで、診断書により正確な状況が反映される可能性が高まります。

病歴・就労状況等申立書作成のテクニック

ご本人やご家族が作成する病歴・就労状況等申立書についても、効果的な記載方法があります。この書類は診断書と並んで重要な審査資料となるため、記載内容には十分な注意が必要です。

発病から現在に至るまでの経過を時系列で記載する際には、単に病院名や治療内容を書くだけでなく、その時期の症状の程度や日常生活への影響についても具体的に記載することが重要です。受診していない期間がある場合でも、なぜ受診しなかったのか、その間の症状はどうだったのかについて詳しく説明することで、継続的な障害状態であることを示すことができます。

就労状況についても、単に「働いている」「働いていない」という記載ではなく、どのような配慮を受けながら働いているのか、業務内容にどのような制限があるのか、職場での困りごとは何かといった具体的な情報を記載することが効果的です。

提出前の最終チェック

申請書類を提出する前の最終チェックにもテクニックがあります。最も重要なのは、診断書と病歴・就労状況等申立書の間に矛盾がないかを確認することです。

例えば、診断書では「日常生活に著しい制限がある」と記載されているのに、病歴・就労状況等申立書では「通常通り働いている」と記載されていると、審査担当者に疑問を持たれる可能性があります。このような矛盾を事前に発見し、必要に応じて書類の修正を行うことが重要です。

また、診断書の記載内容についても、医師から受け取った後に必ず内容を確認することをお勧めします。もし伝えた症状や困りごとが十分に反映されていない場合や、記載に誤りがある場合には、医師にお願いして修正を依頼するのも手です。ただし、これは事実と異なる内容を記載してもらうということではなく、事実をより正確に記載してもらうためのものです。

専門家活用のテクニック

障害年金の申請において、社労士などの専門家を活用することも効果的なテクニックの一つです。専門家は制度に関する深い知識と豊富な経験を持っているため、個々の事例に応じた最適な申請方法をアドバイスすることができます。

特に初回申請の場合、書類の不備や記載内容の問題により不支給となってしまうケースが少なくありません。専門家のサポートを受けることで、このようなリスクを最小限に抑えることができます。

また、診断書の記載内容について医師との調整が必要な場合や、複雑な病歴がある場合など、専門的な知識が必要な状況では、専門家の経験と技術が大きな力となります。

注意すべきポイント

障害年金の申請において注意すべきことは、すべて事実に基づいているか、ということです。症状を誇張したり、事実と異なる情報を記載したりすることは絶対に避けなければなりません。これは不正受給につながる可能性があり、後で大きな問題となる恐れがあります。

正しいテクニックとは、ご自身の真実の状況を最も効果的に伝える方法を知ることです。同じ事実であっても、伝え方や記載方法によって相手に与える印象は大きく変わります。このような適切な伝え方を身につけることが、障害年金受給のための正しいテクニックなのです。

岡崎・豊田・名古屋地域での障害年金申請は、ぜひ我々にお任せください。相談料はいただきません。お気軽にお問い合わせください。

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