保険料納付の状況を確認するには?【専門の社労士が徹底解説!】

こんにちは!
グロースリンク社会保険労務士法人の土江です。
「障害年金を申請したいけど、自分は保険料をちゃんと払っていたのかな…」
「昔の保険料納付状況なんて、覚えていない」
障害年金の相談をいただく際に、このような不安の声を多くお聞きします。障害年金を受給するためには、初診日の前日において一定期間保険料を納付していたという保険料納付要件を満たす必要があるのですが、ご自身の納付状況を正確に把握されている方は意外と少ないのが実情です。
今回は、保険料納付の状況を確認する方法について、社労士の視点から分かりやすく解説いたします。
保険料納付要件とは何か
まず、障害年金を受給するための保険料納付要件について簡単にご説明します。障害年金を受給するには、原則として次のいずれかの要件を満たしている必要があります。
原則的な要件として、初診日の前日において、初診日のある月の前々月までの被保険者期間のうち、保険料納付済期間と保険料免除期間を合わせた期間が3分の2以上あることが求められます。
また、特例的な要件として、令和12年3月31日までに初診日がある場合には、初診日において65歳未満であれば、初診日の前日において初診日のある月の前々月までの直近1年間に保険料の未納期間がなければよいとされています。この特例は多くの方にとって使いやすい基準となっています。
この要件を満たしているかどうかを確認するためには、ご自身の保険料納付状況を正確に把握することが不可欠なのです。
年金事務所で確認する方法
保険料納付状況を確認する最も確実な方法は、お近くの年金事務所で「被保険者記録照会」を行うことです。年金事務所では、加入している年金制度の記録や保険料の納付状況を詳しく確認することができます。
年金事務所を訪問する際には、本人確認書類として運転免許証やマイナンバーカードなどをお持ちください。また、年金手帳や基礎年金番号が分かるものがあれば、よりスムーズに手続きを進めることができます。
年金事務所では、いつからいつまで国民年金や厚生年金に加入していたか、保険料がどの期間納付されているか、未納期間はないかといった情報を確認できます。障害年金の申請を検討されている方は、初診日の特定と合わせて、必ずこの納付状況の確認を行っておくことをお勧めします。
なお、年金事務所は平日の営業が基本ですが、一部の年金事務所では週末や夜間の相談窓口を設けている場合もあります。事前に電話で確認されると良いでしょう。
ねんきん定期便を活用する方法
毎年誕生月に日本年金機構から送られてくるねんきん定期便も、保険料納付状況を確認する有効な手段です。ねんきん定期便には、これまでの年金加入期間や保険料納付状況が記載されており、ご自宅にいながら確認することができます。
特に35歳、45歳、59歳の節目の年齢に届くねんきん定期便には、より詳細な加入記録が記載されています。過去すべての加入記録が年金加入期間月数として表示されており、国民年金と厚生年金のそれぞれの納付月数も確認できます。
ただし、ねんきん定期便は年に一度しか届かないため、最新の納付状況を確認したい場合や、すぐに情報が必要な場合には、次にご紹介するねんきんネットのご利用をお勧めします。
ねんきんネットで24時間確認する
ねんきんネットは、インターネット上でご自身の年金記録を確認できるサービスです。パソコンやスマートフォンから24時間いつでもアクセスでき、保険料の納付状況をリアルタイムで確認することができます。
ねんきんネットを利用するには、初回登録が必要です。ねんきん定期便に記載されているアクセスキー、または基礎年金番号とメールアドレスがあれば登録できます。一度登録してしまえば、その後はいつでも簡単にログインして情報を確認できるようになります。
ねんきんネットでは、月別の納付状況を詳しく確認できるだけでなく、将来受け取れる年金額の試算なども行えます。障害年金の申請を検討されている方にとっては、初診日時点での納付要件を満たしているかどうかを確認する際に特に便利なツールとなります。
画面上で国民年金の納付記録や厚生年金の加入記録を一覧で確認でき、未納期間があればそれもすぐに分かります。印刷することもできますので、障害年金の申請資料として活用することも可能です。
保険料納付状況を確認する際の注意点
保険料納付状況を確認する際には、いくつか注意していただきたいポイントがあります。
まず重要なのは、初診日の前日時点での納付状況を確認するということです。障害年金の保険料納付要件は、あくまでも初診日の前日において満たしている必要があります。初診日以降に過去の未納分を納付しても、その期間は保険料納付要件の判定には反映されませんので、この点は十分にご注意ください。
また、保険料の納付記録に漏れや誤りがないかを確認することも大切です。例えば、会社勤めをしていたにもかかわらず厚生年金の加入記録がない、国民年金保険料を納付していたはずなのに記録がないといった場合には、年金事務所にお問い合わせいただき、記録の訂正を依頼する必要があります。
さらに、保険料の免除や猶予の制度を利用されていた期間がある方は、その記録もしっかり確認しておきましょう。保険料免除期間は納付済期間とは異なりますが、保険料納付要件を判定する際には保険料納付済期間と合わせてカウントされます。つまり、免除を受けていた期間も要件を満たすための期間として認められるということです。
学生納付特例や納付猶予の制度を利用されていた方も同様です。これらの期間も保険料納付要件の判定には反映されますので、記録を確認しておくことが重要です。
記録に不安がある場合の対処法
ご自身で保険料納付状況を確認してみて、記録に不安がある場合や、要件を満たしているかどうか判断が難しい場合には、専門家に相談されることをお勧めします。
年金事務所でも相談に応じてもらえますが、障害年金の申請を前提とした詳しいアドバイスをご希望の場合には、障害年金に精通した社会保険労務士にご相談いただくのが確実です。
私たちグロースリンク社会保険労務士法人では、保険料納付状況の確認から障害年金の申請手続きまで、トータルでサポートさせていただいております。記録の見方が分からない、要件を満たしているか不安、どう手続きを進めればよいか分からないといったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
また、過去に国民年金の未納期間があり、保険料納付要件を満たしていない可能性がある方でも、初診日の特定方法によっては要件を満たせる場合があります。諦める前に、まずは専門家にご相談いただくことをお勧めします。
保険料納付状況の確認は早めに
障害年金の申請を検討されている方は、できるだけ早い段階で保険料納付状況を確認しておくことが大切です。申請の直前になって納付要件を満たしていないことが判明すると、せっかく準備した書類が無駄になってしまうこともあります。
初診日の特定と合わせて保険料納付状況を確認しておけば、障害年金を受給できる見込みがあるかどうかを早い段階で判断できます。もし要件を満たしていない場合でも、社会的治癒の主張や初診日の再検討など、他の方法を検討する余地が生まれます。
障害年金は、病気やケガで生活に困難を抱えている方の暮らしを支える大切な制度です。保険料納付要件という壁があることは確かですが、正確な記録の確認と適切な対応によって、受給への道が開けることも少なくありません。
まとめ
保険料納付状況の確認は、障害年金の申請において非常に重要なステップです。年金事務所での照会、ねんきん定期便の確認、ねんきんネットの活用など、複数の方法がありますので、ご自身に合った方法で確認されることをお勧めします。
記録の確認だけでなく、その記録が保険料納付要件を満たしているかどうかの判断には専門的な知識が必要です。不安がある方、判断に迷われる方は、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください。
グロースリンク社会保険労務士法人では、障害年金に関するご相談を何度でも無料で承っております。保険料納付状況の確認から申請手続きまで、あなたの状況に応じた最適なサポートをご提供いたします。
障害年金の受給という目標に向けて、私たちが全力でお手伝いさせていただきます。まずは、ご自身の保険料納付状況を確認することから始めてみませんか。
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