アスペルガー症候群を解説します!

こんにちは!

グロースリンク社会保険労務士法人の城間です。

「アスペルガー症候群と言われたけど、障害年金って受給できるの?」

「仕事がうまくいかない…これってアスペルガーが原因なのかな?」

あなたがこのようなお悩みを抱えていませんか?対人関係の困難さや、職場での誤解、こだわりの強さによって日常生活に支障が出ている。そんな時に障害年金は、金銭面からのサポートが望める制度です。

当事務所では、アスペルガー症候群をはじめとする発達障害でお困りの方から、障害年金に関するご相談が数多く寄せられています。結論から申し上げますと、アスペルガー症候群による日常生活や就労の困難さで障害年金を受給できる可能性は十分にあります。

しかし、「どんな状態ならもらえるの?」「アスペルガー症候群って今も使われている診断名なの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、アスペルガー症候群について、そして障害年金を受給するために知っておきたいポイントを、社労士の視点から分かりやすく解説します。

アスペルガー症候群とは何か?

アスペルガー症候群は、対人関係やコミュニケーションに困難を抱える発達障害の一つとして知られてきました。知的な遅れを伴わないことが大きな特徴で、言葉の発達にも明らかな遅れがないにもかかわらず、相手の気持ちを読み取ることが苦手だったり、特定の物事への強いこだわりがあったりします。

具体的には、相手の表情から感情を読み取ることが難しかったり、会話の行間を理解することに困難を感じたりすることがあります。また、興味のある分野については驚くほど深い知識を持っている一方で、決まったルーティンが崩れると強い不安を感じることもあります。感覚の過敏さから、特定の音や光、においに対して強い不快感を覚える方もいらっしゃいます。

診断基準の大きな変更:DSM-5について

ここで非常に重要なお話をしなければなりません。実は2013年に、アメリカ精神医学会が発表した**DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)**において、診断基準に大きな変更がありました。

それまでのDSM-4では、自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などが、それぞれ独立した診断名として存在していました。しかし、DSM-5ではこれらの下位カテゴリーが撤廃されすべて「自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)」という一つの診断名に統合されることになったのです。

つまり、現在の医学的な診断基準では「アスペルガー症候群」という診断名は正式には使われなくなっており、自閉スペクトラム症という大きな枠組みの中で捉えられるようになっています。

また、DSM-5ではもう一つ重要な変更がありました。それまで広汎性発達障害の一つとして分類されていたレット障害(Rett症候群)が自閉スペクトラム症から除外されたのです。レット障害は遺伝子の変異が原因であることが明らかになったため、発達障害とは別の疾患として扱われるようになりました。

ただし、診断基準が変わったからといって、これまでアスペルガー症候群と診断されていた方の障害の特性が変わるわけではありません。現在でも「以前はアスペルガー症候群と呼ばれていた状態」や「アスペルガータイプのASD」という表現で説明されることがあります。

自閉スペクトラム症の特徴

自閉スペクトラム症には、大きく分けて二つの中核的な特徴があります。

一つ目は社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な困難です。具体的には、視線を合わせることが難しい、会話のキャッチボールがうまくできない、相手の立場に立って考えることが苦手といった特徴が見られます。暗黙のルールや空気を読むことが難しく、言葉をそのままの意味で受け取ってしまうこともあります。

二つ目は、行動、興味、または活動の限定された反復的な様式です。これには、特定の物事への強いこだわり、同じ行動パターンの繰り返し、感覚の過敏さや鈍感さなどが含まれます。予定の変更に強い不安を感じたり、特定の手順にこだわったりすることがあります。

「スペクトラム」という言葉が使われているのは、これらの特徴の現れ方が人によって大きく異なり、連続体として捉えられるからです。知的な遅れがまったくない方から、重度の知的障害を伴う方まで、実に幅広い状態像が含まれています。

日常生活や仕事での困難

アスペルガータイプの自閉スペクトラム症の方は、知的な遅れがないため、一見すると障害があるようには見えないことがあります。しかし、実際には日常生活や職場で多くの困難を抱えています。

職場では、暗黙のルールを理解することが難しかったり、複数の業務を同時に進めることが苦手だったりします。また、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかず、誤解を招いてしまうこともあります。報告・連絡・相談のタイミングが分からない、冗談や皮肉を文字通りに受け取ってしまう、急な予定変更に対応できないといった困難が生じます。こうした困難が重なると、仕事を続けることが難しくなり、二次的にうつ病や適応障害を発症してしまうケースも少なくありません。

日常生活では、予定の変更に対応することが難しかったり、騒音や光などの感覚刺激に過敏に反応してしまったりすることで、強いストレスを感じることがあります。人混みが苦手で外出が困難になったり、特定の食感の食べ物が食べられなかったりすることもあります。

障害年金との関係

自閉スペクトラム症で障害年金を受給できるかどうかは、診断名そのものよりも、日常生活や就労にどの程度の支障があるかが重要になります。

障害年金の審査では、日常生活能力や労働能力がどの程度制限されているかが評価されます。具体的には、一人で適切に金銭管理ができるか、対人関係を保つことができるか、身辺の清潔保持ができるか、継続して就労できるかといった点が判断材料となります。

実際の申請では、初診日の証明、保険料の納付要件の確認、そして現在の障害の状態を示す診断書が必要です。診断書には、日常生活の具体的な困難さや、就労状況、治療の経過、服薬状況などが詳しく記載されることになります。

アスペルガータイプの自閉スペクトラム症の場合、知的な遅れがないことから、障害の程度が軽く見られがちです。しかし、実際には深刻な生活上の困難を抱えていることも多く、適切に状態を伝えることが大切になります。

障害年金申請で重要なポイント

障害年金の審査は書類のみで行われるため、提出する書類の内容が決定的に重要になります。

医療機関で記載してもらう書類として、受診状況等証明書(初診日を証明する書類)と医師の診断書が必要です。初診の医療機関と診断書作成を依頼した医療機関が同じ場合は、受診状況等証明書は不要となります。また、本人や家族が記載する書類として、病歴・就労状況等申立書(発症してから現在までの経過を記載する書類)があります。

障害年金の申請において最も重要な書類は「医師の診断書」です。普段の診察は短時間で終わることが多く、日常生活での具体的な困難さをすべて医師に伝えきれないこともあります。そのため、日頃から自分の困っていることをメモしておいたり、家族に同席してもらって客観的な状態を伝えてもらったりすることが効果的です。

対人関係の困難さ、こだわりの強さ、感覚過敏、パニックの頻度など、具体的なエピソードを添えて医師に伝えることが重要です。仕事への影響が出ている場合は、具体的にどのような手助けをしてもらっているか、また休職や退職に至った場合はその経緯も詳しく伝えましょう。

病歴・就労状況等申立書は、申請者が自ら記載できる唯一の書類です。診断書では記載しきれていない部分を補足するように、できるだけ詳細に記載することが重要です。幼少期からの特性、学校生活での困難、職場でのトラブル、日常生活での具体的な支障など、時系列に沿って丁寧に記載しましょう。

まとめ

アスペルガー症候群は、現在の医学的診断基準ではDSM-5において自閉スペクトラム症という大きな枠組みの中で捉えられています。診断名は変わっても、抱えている困難さが変わるわけではありません。

障害年金の受給については、診断名よりも実際の生活上の困難さがどの程度あるかが重要です。もしあなたが自閉スペクトラム症による生活の困難さで悩んでおられるなら、障害年金という制度が利用できる可能性があります。

当事務所では、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の障害年金申請について、これまで多くのサポートをさせていただいてきました。初診日の証明が難しい場合や、診断書の内容についてのご相談など、一つ一つ丁寧に対応させていただきます。

障害年金の申請についてご不明な点やご質問がございましたら、どんな些細なことでも構いませんので、遠慮なくご連絡いただければと思います。私たちへのご相談は無料で行っています。

周囲の方に相談しづらいことでも、私たち専門家に安心してお任せください。障害年金の申請は複雑で、専門知識を必要とする場面が多くあります。専門家として、円滑に申請手続きが行えるよう全力で支援いたします。

不安なお気持ちに寄り添い、丁寧にヒアリングいたします。スタッフが豊富に在籍しております。お気軽にお申し付けください。

 

無料面談はコチラ!

ご相談のご予約
052-756-3061

受付時間:9:00~18:00(平日)