WAIS(知能検査)の結果は障害年金にどう関係する?IQと受給の関係を社労士が解説!


こんにちは!
グロースリンク社会保険労務士法人の土江です。

「発達障害の診断を受けるときに、WAISという検査を受けました」
「WAISのIQが○○だったのですが、障害年金はもらえるのでしょうか?」

WAIS(ウェイス)の検査結果、意外と知られておらず何のために行われているのか以外と知られてない印象を受けます。

結論からお伝えすると、WAISの結果(特にIQ)は、障害年金の審査で参考にされる重要な資料の一つです。ただし、「IQが何点だから何級」という単純な判断はされません。

この記事では、WAISと障害年金の関係、そしてIQの数値だけで決まらない理由を、わかりやすく解説します。

WAIS(ウェイス)とは?

WAIS(ウェクスラー成人知能検査)は、16歳以上の方を対象とした知能検査です。発達障害や知的障害の診断の際に、医療機関でよく用いられます。

WAISでは、単に全体的なIQ(全検査IQ)を出すだけでなく、4つの指標から、その人の得意・不得意のバランス(プロファイル)を詳しく評価します。

  • 言語理解(VCI):言葉の理解力・知識の豊かさ
  • 知覚推理(PRI):目で見た情報から考える力
  • ワーキングメモリー(WMI):情報を一時的に覚えて処理する力
  • 処理速度(PSI):作業を素早く正確にこなす力

大切なのは、WAISはあくまで医師の診断を補助するツールであり、WAISの結果だけで発達障害や知的障害の診断が確定するわけではない、という点です。

 

障害年金の審査でWAISはどう使われる?

発達障害や知的障害で障害年金を申請する場合、診断書に知能検査の結果(IQ)を記載する欄があります。ここにWAISのIQなどが記載され、審査の参考資料となります。

特に知的障害の場合、IQは障害の程度を示す一つの目安になります。参考までに、ICD-10(障害年金制度で使われている国際的な診断基準)では、IQ50〜69が軽度の知的障害の目安とされています。

ただし、ここからが最も重要なポイントです。

「IQが高いから不支給」とは限りません

「IQが70以上あるから、障害年金は無理だろう」とあきらめている方がいらっしゃいますが、これは正確ではありません。

障害年金の認定基準には、はっきりとこう書かれています。

知的障害の認定に当たっては、知能指数(IQ)のみに着眼することなく、日常生活のさまざまな場面における援助の必要度を勘案して総合的に判断する。

つまり、IQの数値だけで判断されるのではなく、「実際の生活でどれだけ援助が必要か」が総合的に見られるということです。

IQよりも「適応機能」が重要

知的障害や発達障害の障害年金では、IQ(知的機能)だけでなく、「適応機能」が重視されます。

適応機能とは、日常生活を送るうえで必要な能力のことで、たとえば次のようなものです。

  • 食事の準備や身の回りのことができるか
  • お金の管理ができるか
  • 対人関係を維持できるか
  • 危険を察知して身を守れるか
  • 仕事を続けられるか

たとえIQが70以上あっても、これらの適応機能が不十分で日常生活に援助が必要な状態であれば、障害年金を受給できる可能性は十分にあります。

逆に言えば、IQの数値が低めでも、生活状況が診断書や申立書にしっかり反映されていなければ、実態が審査側に伝わりません。数値と生活実態の両方が大切なのです。

「凸凹(でこぼこ)」が大きい発達障害のケース

発達障害の方にWAISを実施すると、4つの指標の間に大きな差(ばらつき)が出ることがよくあります。「言語理解は高いのに、処理速度が極端に低い」といったケースです。

全体のIQが平均的でも、この凸凹によって「できることとできないことの差が激しく、仕事や生活で強く困っている」という方は少なくありません。全体のIQという一つの数字だけを見ると、こうした困りごとが見えなくなってしまいます。

だからこそ、WAISのプロファイル(指標ごとのばらつき)と、そこから生じる実際の困りごとを、診断書や申立書で具体的に伝えることが重要になります。

WAISの結果を活かすためのポイント

①検査結果を主治医・社労士に共有する

WAISの結果報告書があれば、診断書の作成や申立書の作成に役立ちます。手元にある方は、ぜひ相談時にお持ちください。

②数値の裏にある「困りごと」を言葉にする

「処理速度が低い」という数値だけでなく、それによって「職場で作業が遅れて叱られる」「複数の指示を同時に処理できずミスが続く」といった具体的なエピソードを整理しておきましょう。

③診断書に生活状況が反映されているか確認する

IQの数値が記載されていても、日常生活能力の評価欄が実態より軽く書かれていると、正しく評価されません。診断書は提出前に内容を確認することをおすすめします。

まとめ:WAISは「大切な資料」 でも数値だけでは決まらない

WAISの結果、特にIQは、発達障害・知的障害の障害年金申請において重要な参考資料です。しかし、「IQが○点だから何級」という単純な判断はされません。

審査で本当に重視されるのは、IQという数値と、実際の日常生活での援助の必要度(適応機能)を合わせた総合的な状態です。

「IQが高めだから無理かも」とあきらめる前に、一度ご相談ください。WAISの結果の読み解き方や、生活状況の伝え方について、専門家の視点からサポートいたします。

名古屋・岡崎・豊田を中心に、グロースリンク社会保険労務士法人では障害年金の無料相談を実施しております。WAISの結果報告書をお持ちの方は、相談時にご持参いただくとスムーズです。電話・LINE・オンラインでもお気軽にお問合せください。

 

無料相談はコチラ!

ご相談のご予約
052-756-3061

受付時間:9:00~18:00(平日)