コンサータが手に入りにくかった理由と今後──ADHDで障害年金を検討している方へ

こんにちは!

グロースリンク社会保険労務士法人の土江です。

「かかりつけの薬局で、コンサータがしばらく入らないと言われた」

「診断は受けたのに、薬が手に入らず治療が進まない」

ここ最近、ADHD(注意欠如・多動症)の治療薬であるコンサータの供給不足で、こうした不安の声が全国的に広がりました。岡崎・豊田付近でも、同じように困っていた方は少なくないと思います。 この記事では、なぜコンサータが手に入りにくくなったのか、その理由と今後の見通しを整理したうえで、ADHDで日常生活や仕事に支障が出ている方に向けて、障害年金という選択肢についてもお伝えします。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA031H80T00C26A7000000/

コンサータが手に入りにくかった理由

コンサータの供給不足には、いくつかの原因が重なっていました。

①ADHDと診断される方が急増した

近年、成人のADHDという概念が広く知られるようになり、診断・治療を受ける方が大きく増えました。これまで見過ごされていた特性が正しく診断されるようになったこと自体は良いことですが、その分、治療薬の需要が一気に高まりました。

②もう一つの主力薬「ストラテラ」が製造停止に

ADHDのもう一つの代表的な薬である「ストラテラ」が、2024年に製造工程で不純物が見つかり、製造がストップしました。これにより、多くの方がコンサータへ切り替えることになり、需要がコンサータに集中してしまいました。

③コンサータは「厳格に管理される薬」で、融通がきかない

コンサータは、成分の性質から麻薬及び向精神薬取締法によって厳しく管理されています。登録された医師・薬局でしか扱えず、薬局どうしで在庫を自由にやりとりすることができません。 そのため、「ある薬局には在庫があるのに、別の薬局にはまったくない」という在庫の偏り(偏在)が起き、必要な人に薬が行き届きにくくなりました。

④結果として、2025年秋から供給不足が深刻化

こうした要因が重なり、2025年9月下旬から出荷の制限が始まり、11〜12月にかけて在庫不足が深刻になりました。「今月は数錠しか出せない」といった薬局も出るほどでした。

 

今後の見通しは?

販売元は、出荷体制の改善を進めており、供給は少しずつ回復に向かっているとされています。ただし、「いつ完全に安定するか」については、現時点でも確実なことは言えない状況です。 厚生労働省も供給量を増やすよう販売元に要請しており、状況の改善が期待されていますが、当面はお住まいの地域や薬局によって、入手のしやすさに差がある可能性があります。 現在服薬中の方は、早めに残薬を確認し、余裕をもって受診・処方の相談をすることをおすすめします。今後の見通しや代替薬については、必ず主治医・薬剤師にご相談ください。

 

ADHDと障害年金の関係性

さて、ここからは私たち社労士の専門分野のお話です。 薬が手に入りにくい状況は、当事者の方にとって「単なる不便」ではありません。薬があってはじめて仕事や生活が回っていた方にとっては、就労や日常生活そのものが揺らぐ深刻な問題です。 実は、ADHDをはじめとする発達障害は、障害年金の対象になっています。「発達障害で年金がもらえるの?」と驚かれる方も多いのですが、症状によって日常生活や仕事に大きな支障が出ている場合、受給できる可能性があるんです。

ADHDで障害年金の対象になるのはどんな場合?

障害年金は「ADHDという診断がある」だけでは受給できません。大切なのは、その特性によって、実際の生活や仕事にどれだけ支障が出ているかです。 たとえば、次のような状況が判断材料になります。

  • 不注意やミスが多く、仕事を続けることが難しい
  • 複数の作業を同時に進められず、就労に強い困難がある
  • 金銭管理や時間管理ができず、日常生活に支障がある
  • 対人関係のトラブルが続き、社会生活が難しい
  • 家族や周囲の援助がないと生活が成り立たない

 

大人になってから診断された方も対象になります

ADHDの障害年金でよくあるご質問が、「大人になってから診断されたけれど対象になる?」というものです。 発達障害は生まれつきの特性ですが、障害年金の初診日は「その症状で初めて医療機関を受診した日」で判断されます。大人になってから受診した場合は、その日が初診日となり、そのときに加入していた年金制度(厚生年金・国民年金)によって受給できる年金が決まります。 つまり、子どもの頃に診断されていなくても、障害年金を申請できるケースは多くあります。

ADHDの障害年金は「伝え方」がとても重要

ADHDの方は、知的な遅れがない場合も多く、面談や診察の場では「しっかりして見える」ことがあります。そのため、実際の困りごとが診断書に反映されにくいという難しさがあります。 「仕事は一応行けている」と伝えると、実態より軽く判断されてしまうことも。だからこそ、

  • 仕事でどんなミスやトラブルが起きているか
  • 職場でどんな配慮を受けているか
  • 家庭生活でどんな支障が出ているか

といった具体的なエピソードを、診断書や病歴・就労状況等申立書にしっかり反映させることが、受給のカギになります。ここは、障害年金を専門とする社労士の腕の見せどころでもあります。

 

まとめ

  • コンサータの供給不足は、ADHD患者の急増・ストラテラの製造停止・厳格な在庫管理による偏在などが重なって起きた
  • 供給は回復に向かっているが、当面は地域差がある可能性も。残薬確認と主治医への早めの相談を
  • ADHDなどの発達障害は障害年金の対象になり得る
  • 大人になってから診断された方も対象になる
  • ADHDの申請は「実際の困りごとをどう伝えるか」が重要

薬の問題で治療や生活が不安定になっているこの時期だからこそ、生活を支える制度として障害年金を知っておいていただきたいと思います。 名古屋・岡崎・豊田を中心に、グロースリンク社会保険労務士法人では障害年金の無料相談を実施しております。「ADHDで障害年金の対象になるか知りたい」「大人になってから診断されたけど申請できる?」という方は、お気軽にご相談ください。電話・LINE・オンラインでも対応しています。

 

無料相談はコチラ!

 

 ※本記事の供給状況は2026年前半時点の情報です。薬の入手・服用・変更については、必ず主治医・薬剤師にご相談ください。

ご相談のご予約
052-756-3061

受付時間:9:00~18:00(平日)